アジャンター石窟の壁画
 仏教がインドから中国、朝鮮半島を経由して日本に伝えられたように、多くの手工芸もまた多くがアジアからわが国へと伝えられ、この国の伝統文化へと昇華してきた。手工芸=ハンディクラフトに関わることがある以上、アジアの国々への関心は薄れることはないと思う。
2005・3/1
2006・12/1写真追加


職人.
ラオスの機織
ラオス・ヴィエンチャンの織物工房にて。機織は女性の仕事。サムヌア地方に伝わる浮織という複雑かつ高度な絣を織っている。
オリッサの工房
インド東部オリッサ州のヌア・パトナの織物工房。ここでは男性が機織、女性は糸を作る。絣の模様の入ったサリーや、タッサーシルクの生地を生産している。
バティック
ジャワ島北岸・インドラマユのバティック工房にて。針のついた櫛で更紗の生地に穴を開ける。それがこの地方特有の小さな斑点のついた更紗の柄に仕上がる。
こちらもジャワ島北岸の町、チレボンのバティック工房。チャンチンという道具を使って蝋で文様を描く。緻密な作業の末、繊細な更紗が出来上がる。
カッチのブロックプリント
インド西部、パキスタン国境に近いグジャラート州ダナドル村のブロックプリント工房。木版で木綿生地に文様を染める。ここは村人がみなムスリムで古典的な柄の更紗を多く生産しているのが印象的だった。
糸車
グジャラート州で絣の織物を織っている工房。突起がついた糸車の形が面白い。多くの染織技術の発祥地であり、今でもそれが盛んなインドでも、この地域のパトラといわれる絣は格別である。
カウベル作り
ここもグジャラートのある村の鍛冶屋。牛の首に付けるカウベルを作っている。このような日用品でも一つ一つ音を聞きながら丹念に槌を打って作っていた。インドは手仕事があらゆるところで生活に根付いている。
カットワークの工房
ラジャスターン州のカットワーク工房。40度近い暑さの中、女性たちが一針一針刺し、ベッドカバーやクッションカバーなどの製品を作っていた。
蓮糸織
ミャンマー・インレー湖で蓮の糸で織物を生産している工房にて、蓮の繊維を束ねて糸を作るおばさんとそれを熱心に観察しているご隠居。気が遠くなるような過程を経て出来上がった蓮糸織は仏教国では特別な意味を持つ。
漆工房
ミャンマーの古都バガンは漆器の生産で有名。女性たちが作業しているのは日本ではキンマと呼ばれる漆器の表面に彫り込む緻密な細工で、ミャンマーの代表的な漆工芸である。
キンマ細工
キンマは彫刻刀のような刃物でほとんどフリーハンドで文様を彫り出していく。大まかな図柄を男性の職人が彫り、次に女性が隙間を埋めていき仕上げていくようだ。
漆工房
ミャンマーの漆器は最初木の粉と漆を混ぜたものを塗り、その後粘土や墨などで下地を作りながら、繰り返し漆を塗っていく。漆は塗るのはほとんど素手なのに驚いた。
馬毛碗
ミャンマーの漆器は藍胎と呼ばれる竹などで編んだ籠に漆を塗られたものが多い。これは馬の尻尾の毛と竹を編んだ素地を作っているところ。木の型を使って馬毛と竹を交互に編んでいく。
ロンジー作り
マンダレー郊外にある織物工房。ここで織られている布はロンジーというミャンマーの伝統的な巻きスカート。ミャンマーではこれを男女とも身につける。幅が広いので織り手が二人一組で作業していた。
フェルトの帽子作り
イラン・シラーズの市場でフェルトの帽子を作っていたカシュカイ族の男性。この帽子が部族の象徴。
ロンボク島の織物
インドネシア・ロンボク島のプリンガセラ村は平織布の産地。人々の身を飾るサロン(巻きスカート)が原始的な地機で織られている。
イランのブロックプリント
イラン・エスファハンのブロックプリント工房。ペルシャ語で「ガラムカール」と呼ばれ、ヨーロッパとイスラムの影響をうけた繊細な幾何学模様やペイズリーなどの植物模様が多い。
スザニ
ウズベキスタンの刺繍布『スザニ』は婚礼道具として花嫁の母親や親族が幸せを願いながら一針一針縫って作る。

人びと
ラバリ族の家族
インド・カッチ地方のラバリ族の家族。鏡を布に縫いこんだミラー刺繍の衣装がまぶしい。ここを訪ねた時、40度は超える暑さだったのを思い出す。
ブジの市場で
カッチ地方の中心都市・ブジの市場にて。インドは田舎に行くほど人懐っこい。カメラを向ける前から「写真を撮ってくれ」と言われた。
ラバリの子ども
ラバリ族の子どもたち。子どもでも腕、耳、足にアクセサリーをつけているおしゃれな民族。
オリッサの子どもたち
こちらはインド東部オリッサ州の子どもたち。とにかく元気で村中追いかけられました。
ラバリの台所
これはラバリ族の台所。「昼食を食べていけ」と言われ恐る恐るごちそうになったのだが、ここで食べたカレーは街で食べるより美味しかった。
水汲み場
オリッサ州のヌア・パトナ村。自転車に積んで売っているんは日用雑貨らしきもの。水汲みはインドでは主に女性の仕事です。
テンガナン
バリ島の原住民バリアガ族が住むトゥガナン(テンガナン)村の女性。彼女が着ているのはグリンシンと呼ばれる儀式用の衣装。東南アジアでは希少なダブルイカットという手間のかかる技法で織られている。
ミャンマーのおばあさん
ミャンマー・マンダレー近郊の村の古い格式のありそうな家に住んでいた二人のおばあさん。二人とも80代で目は見えないがまだ元気だとか。言葉は通じない客人を快く家に迎えてくれました。
出家の儀式
ミャンマー・インレー湖に程近い村で、少年の出家の儀式が行われていた。お化粧をして派手に着飾った少年を村総出でパレードをしお寺に送り出す。
乗り合いバス
ミャンマーの乗り合いバスはみなこんな感じ。こんなギュウギュウ詰めの状態でも結構なスピードを出すから恐れ入りました。
親子2
ミャンマーの仏教寺院に参拝に来ていた親子。顔につけているのは「タナカ」と呼ばれる日焼け止めの粉。
親子
ミャンマーの山道で牛を放牧させていた親子(?)。
商い中
ミャンマー・バガン周辺の村での一コマ。真ん中のおばさんは野菜や果物を籠に背負って売りに来た様子。
量り売り
こちらはカンボジアの農村での食料品店。天秤量りがまだ現役で使われておりました。何を売っていたのかは忘れてしまいましたが・・・。
ジャワ島の港
ジャワ島北岸の港の風景。小さな港町では港湾施設が無いので多くの漁船が河口に停泊している。船に描かれているのは映画スターらしい。
モン族の女の子
ベトナム北部、山岳地帯に住むモン族の女の子。彼女たちの中には英語はもとより何ヶ国語も話せる子がいるのには驚いた。
サパの市場
週末少数民族の市が立つサパの街。間もなく始まるテト正月の買出しなのか多くの人々が村から集まっていた。2月、とても肌寒い朝でした。
ザオ族の子どもたち
サパの屋台にて夕食をとっているザオ族の子どもたち。何を食べているのか見たら、案の定ベトナム名物二十日卵が・・。
カシュカイ族
イランの遊牧民、カシュカイ族のキャンプ。羊や山羊を追いながら、草原を移動して生活している。
ウズベキスタンの綿花
綿花を摘む親子。ウズベキスタンは綿花の産地。収穫時期には各地でこのような光景が見られる。

もどる  (下のバナーをクリックしてください)
キャラバン  小松家生々流転